東京2020パラリンピックトライアスロン日本代表であると共に、誰もが身体を動かす機会を提供し豊かな生活を送る人を増やすため「一般社団法人Challenge Active Foundation」の活動も始めました。
そんな木村潤平選手に、今回の大会の感想や、本大会を通して自身の活動への変化を伺いました。
–––東京2020パラリンピック競技大会の感想をお聞かせください。
今回の東京パラリンピックに向けては、メダル獲得を目指して頑張ってきたので、個人的に結果として満足するものにはなりませんでしたが(トライアスロン 男子 PTWC(車椅子)6位入賞)、多くの皆様に応援いただき、このような難しい社会情勢の中で、日本代表として素敵な舞台に参加することができて、本当に幸せな時間を過ごすことができました。本当に応援ありがとうございました。
–––今大会に臨むにあたり、調整面など苦労した事はありますか?
やはり新型コロナ影響のは大きかったです。1年延長はもちろんですが、練習場所の確保やモチベーションの維持には苦労しました。ただ、このことについては全ての人が同じ条件でしたので、現状をどのようにポジティブに捉えるかが重要だと思い、自分がやるべきことをとにかくやってきました。
また、このような状況の中で、競技をやり続けることの意味も本当に考えました。私としては、いろんな意見があるかとは思いますが、東京2020以降も豊かで活動的な生活を送るため、健康維持のためなどでスポーツは必ず全ての人にとって大切なものになると思っています。そのきっかけに少しでも貢献したいと思い、競技に集中することにしました。
–––大会に出る前と出た後で変化はありますか?
大会に出る前はパラリンピックがこのような社会情勢の中で本当に盛り上がるのかが凄く心配でした。せっかくの日本開催のパラリンピックですが、無観客になり、多くの人に見ていただける機会が減ってしまい、ダイバーシティ等の様々なメッセージを発信できる素晴らしい大会が知られないで、終わってしまうのではないかと思いました。
大会後というより、大会前からすでに感じていたことですが、本当に多くの皆様にパラリンピックを興味を持っていいただけていることにすごく嬉しい気持ちになりました。
私も試合前も多くの方から応援メッセージをもらいましたし、試合後もこれまで経験がないくらい多くの方からテレビ放映等で「見たよ!」とメッセージをいただきました。
今回の東京パラリンピックでやっとスタート台に立ったと思います。この雰囲気を一過性で終わらせるのではなく、どのように継続して多くの人にパラリンピックやスポーツの興味を持っていただけるようにするかが1番重要だと思います。
–––木村潤平さんは、Challenge Active Foundationという活動もしています。
その団体には「誰もがチャレンジできる社会を作る。」というミッションがあります。何か困難に立ち向かっている人や一歩を踏み出せない人へのメッセージはありますか?
私は今回東京パラリンピックに幸いにも出場することができましたが、決して順風満帆な競技人生ではありませんでした。今ではトライアスロン競技をしておりますが、最初のスタートは、小学校の授業で泳げなかったことから始まりました。これまでの大会でも大事な大会で失格をしたり、結果を残せないことが多くありました。
それでも、失敗を恐れず、失敗しても失敗しても、諦めずなんでもチャレンジし続けてきたことで多くの出会いがあり、助けられ、応援していただき、素晴らしい経験をいっぱいさせてもらうことができました。失敗は何回してもいいと思います。ぜひ、どんなことでもいろんなことにチャレンジしてほしいと思います。
私も東京パラリンピックが終わりましたが、今後トライアスロンを含めて、また新しいことにチャレンジをしていきたいと思います。
–––これからパラアスリートとして伝えていきたいことはありますか?
東京パラリンピックを契機として、多くの方に誰もが身体を動かし、健康増進や活動的な生活を送ることができるよう、東京パラリンピックの経験を多くの方にお伝えし、みんなで身体を動かして楽しめる機会を作り、さらに日本を元気にするために、これから尽力していきたいと思います。
【募集しています】
一般社団法人Challenge Active Foundationでは、身体を動かしたいけど動かせない方々を支援していきます。
代表の木村をはじめ、トップアスリートが皆さんのスタートを支援します。
些細なご相談も構いませんので、お問い合わせをお待ちしております。
▼詳しくは以下フォームからお問い合わせをお願いいたします。